建設現場の花形! 鳶職の仕事内容や魅力、どんな人が向いているのかを紹介

皆さんこんにちは。

埼玉県川口市を拠点に、東京都や千葉県で足場工事などを手掛けている株式会社西澤架設です。


弊社の仕事はいわゆる「鳶職」です。鳶職は「現場の花形」とも呼ばれ、建設現場における職人の代表格として活躍しています。鳶職人がいなければ、どのような建物を建てることができません。


とはいえ、鳶職が具体的にどのようなことをする仕事なのか、ご存じない方も多いでしょう。そこで今回は、鳶職に興味のある方に向けて、鳶職の基本的な仕事内容・魅力・求められる能力などをご紹介します。




■鳶職ってどんな仕事?



鳶職とは、建設現場における高所作業を専門に手掛ける仕事です。大きく分けると、足場の組立・解体を行う「足場鳶」、鉄骨を組み立てて建物の躯体(骨組み)を作る「鉄骨鳶」、重量物の搬入・据付を行う「重量鳶」といった種類があります。西澤架設は足場工事をメインに行っているので「足場鳶」に当たります。いずれも建設現場には欠かせない重要な仕事です。


鳶職は基本的に肉体労働で、勤務時間の大部分を建設現場で過ごします。1日の簡単な流れとしては、朝現場に集合して準備や朝礼を行い、持ち場に移動して作業を開始します。休憩はお昼休憩に加え、午前と午後に1回ずつ小休憩を取るのが一般的です。夕方には作業を終え、片付けや清掃を行った上で解散します。


細かい始業時間や終了時間は現場によって異なりますが、安全性の関係から夕方以降に作業を行うことは少なく、残業はあまり発生しません。作業がスムーズに進めば早上がりする場合もあります。現場によっては直行直帰も可能です。比較的シンプルなスケジュールで動く仕事だといえるでしょう。


また、現場では常に「安全第一」が徹底されています。高所作業中は、ちょっとした気の緩みや作業ミスが大事故につながるリスクがあるからです。そのため、1日のスケジュールの中にも、安全を確保するための取り組みが含まれています。


たとえば、朝礼時の作業内容確認や危険予知(KY)ミーティング、作業中の安全パトロールなどが事故防止のための代表的な取り組みです。また、疲労を溜めないために十分な休憩時間を確保し、日没前に作業を終えることも安全管理の一環といえます。


なお、鳶職になるために特別な学歴や資格は必要ありません。高校や専門学校で建築・土木系の学科を卒業していれば役に立ちますが、多くの場合は未経験の状態で建設会社などに就職し、1から知識と技術を学んでいくことになります。ただし、18歳未満の人は高所作業に従事することが法律で禁止されているため、荷物の運搬などの地上作業のみを行います。




■なぜ鳶職は建設現場の花形といわれるの?



鳶職は、通称「現場の花形」と呼ばれることもある職業です。このような愛称が定着したのには、鳶職の歴史が関係しています。


鳶職のような高所作業を専門とする仕事は、飛鳥時代から存在していたとされています。今のように「鳶職」という名前で呼ばれるようになったのは、江戸時代以降です。鳶職の語源については諸説あり、高いところを自由自在に「飛び」回っていたからだとも、当時の鳶職人の標準装備だった「鳶口」という道具に由来するともいわれています。


そんな江戸時代の鳶職人は、現場だけでなく江戸の町全体から尊敬と憧れを集める、スター的な職業でした。江戸時代には約140種類もの職人が存在していましたが、特に人気が高かったのは大工、左官、そして鳶職の3つです。江戸は当時、世界最大の人口を誇る「百万都市」であり、江戸の町を築き上げていった彼らは「華の三職」と呼ばれていました。


また、当時の他の職業と比較して高給取りであり、派手好きで粋であったことも人気の理由です。江戸の町人の平均日給が300文だった時代に、鳶職や大工は400文~600文、場合によっては1日1,000文も稼いでいました。お金に余裕があれば、自然とおしゃれな装いや豪勢な遊びを好むようになります。「憧れの職業」になるのも当然といえるでしょう。


そして、もう1つの重要なポイントが、江戸時代の鳶職は消火活動にも関わっていたことです。町人のボランティアによる消防集団である「町火消し」は、鳶職人を中心に構成されていました。


なぜ鳶職が選ばれたのかというと、当時の消火活動は火を消すことではなく、建物を壊して延焼を防ぐことが主体だったからです。建物の構造を熟知し、高所を自由自在に飛び回り、建物の破壊に使う鳶口の扱いにも慣れている鳶職は、江戸の消防士として最適な存在だったといえます。


その他、お祭りのような街のイベントを取り仕切るなど、何かと人前に出て目立つことを好むのが江戸の鳶職でした。こうした経緯があって、鳶職は「現場の花形」と呼ばれるようになったのです。現代においても、鳶職は非常に重要な職業であり、多くの建設現場を支えています。




■鳶職の魅力はこんなにたくさんあります!



鳶職は伝統的な仕事であると同時に、さまざまな魅力がある仕事でもあります。昔から変わらない魅力があるのはもちろん、今の時代だからこそのメリットもあるのが特徴です。鳶職の主な魅力を見ていきましょう、



・高所の開放感を味わえる


遮るものがない高所からの眺めは最高で、抜群の開放感を味わえます。また、命綱1本で高所を飛び回るのも、鳥になったようで実に面白いものです。時には地上100mを超える高層建築の仕事をすることもあり、別世界に来たかのような気分を堪能できます。



・技術を磨く楽しさがある


鳶職人は技術職であり、日々技術を磨いていく必要があります。最初は難しく感じていた仕事も、先輩の指導を受けながら何度も繰り返すうちに、1人でスムーズに行えるようになるでしょう。一人前の鳶職人になっても、技術はまだまだ追求できます。仕事を通じて自分自身の成長を楽しめるのも、鳶職という仕事の大きな魅力です。



・未経験からでもプロになれる


前述したように、鳶職人になるために特別な資格や学歴は必要ありません。キャリアアップのためにはいろいろな資格を取得する必要がありますが、それは就職してからでも大丈夫です。学歴や経験に関係なく、努力次第で誰でも一流の職人になることができます。



・若い頃から稼ぎやすい


鳶職は技術がすべての世界であり、スキルを磨いて資格を取得すれば、収入もそれに応じてどんどん上がっていきます。国の統計に基づく鳶職の平均年収は400万円程度ですが、これはあくまでも平均の話です。実際には、20代後半辺りで月収30万円〜40万円に到達する人は少なくありません。


さらに、独立して人を雇い、自分で仕事を請け負うようになれば、年収1,000万円を狙うことも可能です。未経験からでも挑戦できる仕事でここまで稼げるのは、技術職であるがゆえの大きな魅力といえるでしょう。



・仕事がなくなることがなく安定して働ける


建設工事の仕事はいつの時代も需要があり、なくなることがありません。つまり、鳶職人も常に必要とされ続けるので、仕事を失う心配がなく安定して働けるのです。


また、AI(人工知能)やロボットが発達している昨今ではありますが、鳶職の仕事はいずれも繊細な技術を必要とするため、簡単に機械に置き替えることはできません。さまざまな仕事が機械に取って代わられる時代が来ても、鳶職人は生き残っていくと考えられます。



・建設現場と社会を支える、やりがいのある仕事


鳶職は、ほぼすべての建設現場で必要とされる仕事です。中でも西澤架設のような足場鳶は、最初から最後まで建設現場に関わり、他の業種の職人が作業する足場を作っています。つまり鳶職は、建設現場そのものを支えている存在なのです。


また、多くの人々が利用する建物やインフラを作っているということは、社会貢献をしているということでもあります。完成した建物を見上げた時や、その建物を利用する人々を見た時は、大きな達成感を得られるでしょう。鳶職は、非常にやりがいのある仕事なのです。




■鳶職はこんな人におすすめ!



鳶職は高所作業が中心で、日々スキルを磨いていく必要もある仕事です。そのため、「自分でもやっていけるだろうか?」と不安に思う求職者の方もいるでしょう。そこで、どのような人が鳶職に向いているのかをご紹介します。以下のような特徴のある方は鳶職の適性があるので、ぜひチャレンジしてみてください。



・注意力や集中力がある人


鳶職は高所作業が基本で、重量物を扱うことも多い仕事です。わずかな油断が大事故につながるため、常に注意を払いながら仕事をしなければなりません。注意深く集中力があり、細かいことに気づけるタイプの人は鳶職に向いています。



・正しく怖がることができる人


高いところを怖がっていては、鳶職人として働くことはできません。しかし逆に、「まったく恐怖を感じない」のも、安全に配慮できない可能性があるので問題があります。現場の危険を意識しつつも必要以上に怖がらないこと、つまり「正しく怖がる」ことができる人であれば、鳶職として活躍できます。



・体力がある人


鳶職は肉体労働なので、一定以上の体力が求められます。普段からスポーツ・トレーニングをしている人や、学生時代に運動部だった方であれば、仕事について行きやすいでしょう。


ただ、最初からアスリートのような筋力・体力を備えている必要はありません。標準的な体格の人でも、仕事をしているうちに自然と体が鍛えられ、必要な筋力や体力が身につくからです。不安な時は、就職前にトレーニングをしておくといいでしょう。



・仲間意識やチームワークを大切にできる人


鳶職人は常にチームで仕事をし、協力し合いながら作業を進めます。連携を乱す人がいると、スムーズに工事を進めることができず、時には事故にもつながりかねません。そのため、仲間を思いやりチームワークを大切にする姿勢は、鳶職にとって必要不可欠です。



・動き回るのが好きな人


鳶職人は常に動き回っている仕事なので、「元気に動き回るのが好き」というのも立派な素養です。オフィスでデスクワークをするよりも、常に体を動かしていたい人は、鳶職として楽しく働けます。



・何事にも積極的な人


鳶職のような職人の世界では、技術を身につけるために「実際にやってみる」ことが何よりも大切です。もちろん安全は最優先する必要がありますが、失敗を恐れずどんな仕事にも積極的に挑戦できる人は、大いに鳶職の適性があります。




■まとめ


鳶職は建設現場に必要不可欠な職業であり、まさに「現場の花形」です。建設現場と社会を支えているという大きなやりがいが得られるのはもちろん、スキル次第で若い頃から稼ぐことができ、常に需要があるので安定して働けるという魅力もあります。未経験からでも挑戦できる仕事なので、自分に適性があると感じた方は、ぜひ鳶職人を目指してみてください。


西澤架設では現在、求人募集を行っています。学歴や職歴、資格、足場工事の経験などは一切問いません。真面目で向上心のある方であれば、未経験者や将来の独立を目指す方でも大歓迎です。実際に未経験からスタートし、一人前に成長した先輩も大勢います。


入社後は経験豊富な先輩の指導のもとで技術を磨き、キャリアステージに応じた資格を取得して成長できます。資格の取得にかかる費用は会社が負担しており、各種福利厚生も充実。日曜祝日は固定休みで残業も少ないため、未経験者でも安心です。


もちろん、経験者の方は能力にふさわしい待遇でお迎えしますので、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。


詳しい採用情報は以下のページをご覧ください。


西澤架設の採用情報

https://www.nishizawa-kasetu.co.jp/recruiting